物件情報の集め方 − 第11回 再び学ぶ物流不動産
物流不動産の営業活動も一般の不動産と異なることはありません。依然として物件優先、「目先や手元にある物件」から商談を始め ることになるでしょう。ただ、顧客との関係が長期にわたって信頼関係が構築できて、倉庫や配送センターの移転や統合化の相談を受けられるようになると、手 持ち物件や知古の紹介だけでは物理的な案件が不足します。だから、イーソーコを利用しよう!ではあまりにもビジネスライクですが、あまたの物流不動産をワ ンストップで比較検討できるサイトは他にはありません。ぜひご活用を。
物流不動産には倉庫、配送センターの他にも駐車場用地、資材置き場、臨時の更地などの需要が確実に存在します。そこで、<物流事業にふさわしい> 物件の情報を常時豊富に集める必要があるのですが、不動産情報は何より地主、所有者に近い位置にいる不動産業者、金融機関、建設業者など、およそ今まで物 流業界と縁が無かった事業者に情報が存在しています。
そこで情報の共有化を彼らから仕入れる必要があるのです。いつでも引き合いが出せるようなネットワーク関係を作り上げるのです。イーソーコに掲載 される物件は、物流事業者向けには常にホットな情報ですから、日々のウォッチが欠かせませんがそれ以上にあなたが情報の提供者となることが必要なのです。
すべての情報はギブアンドテイクの関係にあり、提供者には有利な情報が集まる真理と法則があります。探せども集まらない、ビジネスは金を追いかけ るのでなくニーズを探すように、物件情報も提供者になることで「情報が豊富な人」という評価を受けることができるのです。もちろん、提供源は身近なパート ナーであるわけですが。
集めるためには提供する、そのステージがイーソーコのようなプラットホームであれば、あなたのポジションが高まってきます。ネットワークを有効に 利用するためには、ネットワークの参加者でありかつヘビーユーザーであることが必須なのです。求めよ、さらば与えられん ということわざは、ネット時代に おいては通用しません。自らの都合だけで商談を急ぐのでなく、協調と連帯こそが多くの情報を集め、活用してビジネスにつなげることが求められているので す。
(イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵)