佐川急便▼ワールド・ロジと業務提携 
2009年02月03日 大手運送業者の「佐川急便」(本社=京都市南区、栗和田榮一社長)と、「ワールド・ロジ」(本社=大阪市住之江区、森田賀典社長)はこのほど、ワールド・ロジの子会社である「ワールドサプライ」(本社=東京都港区、大原泰夫社長)を佐川急便へ譲渡することを前提とし、業務提携を検討する基本合意書を締結したことを公表した。
ワールド・ロジは、会社設立以来、積極的なM&Aを繰り返し、急成長してきたノンアセット型3PL企業。同社の子会社であるワールドサプライは、主に百貨店向けの納品代行事業を行っており、百貨店売上が低迷を図る中で、ワールド・ロジが持つ3PLノウハウの活用と経営支援により、立て直しを図ってきたが、百貨店業界を取り巻く経済情勢はさらに厳しさを増す中で、アセットを持たない3PL事業とのシナジーは少ないとみて、単独での経営参画による建て直しをあきらめざるを得なかった。
今回の佐川急便との提携では、大手運送事業者との包括的なアライアンスにより、納品代行事業のようなアセット型の3PL事業を大手運送事業者へ委ねることで、大きなメリットがあると判断した。
一方、佐川急便側もグループ全体として3PL事業の強化を図るため、M&Aを含めた展開を模索。景気の厳しい状況下で、アセット型の3PL事業者を飲み込むことで、物量を増やし、コストを減らすことで、激化する競争を優位に立つ狙いがある。