スポーツ用品製造卸のゼット、日立物流、佐川急便、物流コンサルティングのイー・ロジットの４社はスポーツ用品業界に特化した共同物流を担う合弁会社「ジャスプロ」（本社＝東京都台東区、太田達男社長）を4月初旬をメドに立ち上げると、このほど発表した。
　スポーツ用品業界は、少子高齢化、若者のスポーツ離れなどにより、市場が縮小するなか、物流は流通加工や小口頻度出荷が増加し、コストアップ要因となっている。物流を効率化し、コスト削減を実現していくためには、共同配送と庫内運営の共同化を含めた共同物流の推進が不可欠と判断。ゼットが主体となり、各社へ呼びかけ、今回の話につながった。
　新会社では、ジャスプロがトータル管理・運営、ゼットがシステム・経理・総務関連、日立物流が庫内作業・配車責任、佐川急便が輸送責任、イー・ロジットが営業企画を担当。当初はゼットの物流子会社であるザイロが現在、福井県・武生センター（約2000坪）で行っている流通加工業務を千葉に新設するセンターに移行して効率化を推進。共同物流の参画を募り、２年目以降、共同物流比率を上げていく方針だ。売上目標は１年目が6億円、3年目が10億円。
　新設センターは最低2000坪以上（共同物流の進展具合によっては4000～5000坪クラスになる可能性も高いとしている）を想定して、既存施設・空き倉庫を含めて、現在、探しているとしている。
　新会社の概要は次のとおり。
＜株式会社ジャスプロ＞
設立予定日：2009年4月初旬
本社所在地：東京都台東区
代表者：太田　達男・代表取締役社長
資本金：6000万円
株主構成：ゼット80％
　　　　　　日立物流14％
　　　　　　佐川急便5％
　　　　　　イー・ロジット1％