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佐川グローバル▼民事再生適用を申請した下着卸・シルバーオックスの物流子会社を支援 

2009年09月16日

 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】下着卸の「シルバーオックス」(大阪本社=大阪市北区)は9月1日、物流子会社のシロックス物流が負債総額11億5600万円を抱え大阪地方裁判所に民事再生手続きの適用を申し立てた件で、佐川グローバルロジスティクスにシロックス物流の支援を要請し、事業譲渡などを具体的に検討するなどの申し出があったと発表した。
 シロックス物流はアパレル事業に特化した3PLの物流会社として大手の小売業やアパレル会社など向けにサービスを提供。しかし、2008年度下期からの景気後退などで受注量が減少、また、大阪事業所の大東センター移転に伴う費用の増大もあり、2009年3月期には営業損失を計上した。
 さらに、7月15日にはシルバーオックスの約束手形の1回目の不渡りの発生でシロックス物流への発注が減少。シルバーオックスとの業務委託比率が25%と高かったため資金繰りが悪化した。
 今年8月には、シロックス物流とニューウェイのシルバーオックスの株式譲渡等について、佐川グローバルロジスティクスと基本合意書を締結し、2社の株式または事業の譲渡の検討を重ね、シロックス物流のみ事業譲渡を行う方向で交渉の継続が決まっていた。
 しかし、事業譲渡完了までにシロックス物流の運営資金が不足することが明らかになったため、民事再生手続を申立てたもの。
 佐川グローバルロジスティクスからは、事業の継続運営に関する実務の支援、資金面での支援、事業再生のためにシロックス物流の事業を譲受することの具体的な検討を行う旨の申出があり、シルバーオックスはこの申出を受けることを決めた。
 佐川グローバルロジスティクスは、シルバーオックスの事業継続のために必要な支援を行なう旨を表明し、佐川グローバルロジスティクスはシロックス物流との基本協定書を締結することを決めた。