【LNEWS(http://www.lnews.jp）】富士通と富士通システムソリューションズは6月10日、いなげやと菱食の店舗在庫最適化（VMI）支援システムを富士通のデータセンターで運用している菱食の基幹システムの一部として開発し、稼働を開始したと発表した。
　新システムは、いなげやの新業態の店舗「ina21」に菱食が納入している商品を、いなげやのPOSの売上情報と在庫情報から補充すべき数量を算出するもの。
　菱食に発注すべき商品と数量を、菱食の基幹システムに自動送信する機能を、富士通のデータセンターで運用している菱食の基幹システムの一部として開発し、ina21の市販用冷凍食品、アイスクリーム部門を対象に、都内の3店舗で運用を開始した。
　このシステムでいなげやでは、必要な商品を必要な量だけ自動的に菱食から補給が受けられるため、在庫圧縮と業務の効率化が可能になる。
　いなげやと菱食は、現在16店舗あるina21に順次VMI支援システムの導入を予定している。
　いなげやは、取扱いラインナップを定番商品に絞ったEDLPを実現する新業態の店舗「ina21」の展開を進めており、ina21ではPOSの売上データを元に経験則で在庫発注を行う食品流通業界の属人的な発注業務の見直しが必要となっていた。
　このため、いなげやと菱食は米ウォルマートなどで在庫圧縮効果などを生んでいるVMI支援システムを両社と共同で構築した。