キャセイパシフィック▼香港に新貨物専用ターミナル、560億円投資 
2010年08月18日 【LNEWS(http://www.lnews.jp)】キャセイパシフィック航空は香港国際空港に総工費約560億円をかけ、新貨物専用ターミナルの建設を進めている。
新貨物ターミナルは業務処理面、環境面で最新技術を採用し、世界でも最大規模で最も多忙で効率の高いターミナルとして整備し、処理能力や競争力が増強により、香港への貨物便は増便され、香港国際空港の年間処理能力は50%増の740万トンとなるとしている。
新ターミナルは、2013年の初めに供用開始予定で、空港の貨物エリア内の約10haの敷地に建設している。
メイン設備は、総工費150億円の自動蔵置システムで、260万トンの年間処理能力を元に設計されており、貨物輸送ハブとしての香港の効率性や競争力を高めるものとなる。
航空機から貨物ターミナルに牽引されてきた輸入生鮮品はすぐに荷受人に引き渡され、ターミナルの地上階には57のランプエリアへの搬出入口を持つ2本のレーンがあり、輸出と輸入の双方の業務に対応する。
地上階にはクイック・トランスシップメント(QT)エリアと呼ばれる香港以遠向けの積み替え貨物専用のエリアが設置され、上層階へ貨物を移動することなく、同エリアでの行き先別仕分け、積み替え作業が行われるため、最低乗り継ぎ時間の大幅な短縮につながる。
貨物ターミナルには、輸入貨物とパレット組みの必要な輸出貨物を取り扱う作業フロアが2つ設けられ、輸出貨物のパレット組みや、輸入貨物のパレットからの取り卸し作業のためのワークステーションは作業員がもっとも効率よく作業できるよう設置されている。