AMB▼効率の良い施設戦略のあり方を公表 
2010年08月18日 グローバルに展開する物流不動産企業の「AMBプロパティコーポレーション」はこのほど、「AMBのインフィル戦略」と題した新しい調査報告書を刊行した。
この調査報告書は、物流不動産の主要タイプ(インフィル=社会経済活動の活発な地域)とグリーンフィールド(未開発地域)を決定づける変動要因を検証した上で、長期的なインフィル戦略を持つプロパティ・オーナーの方が、施設稼働率、投資収益、サプライチェーンの運営効率の面で、他企業に優ると結論づけている。
さらに報告書では、インフィル立地の方が輸送効率に優れ、持続可能なサプライチェーン運営が実現できると述べている。
報告書で述べられている主な論点は次のとおり。
①主要なインフィル・サブマーケットは、過去10年間の実績によれば、グリーンフィールド・サイトよりも施設稼働率が300ベーシスポイント余り上回っている。
②グリーンフィールド・サイトに比べ、インフィル・インダストリアル・センターを使用する場合、サプライチェーンの平均マイレージが22%少なく、費用が21%安くなっている。
③グリーンフィールド・インダストリアル・センターに比べ、インフィル・インダストリアル・センターを使用する場合、炭素使用量が23%削減できる。
④グリーンフィールド・サイトに比べ、インフィル・インダストリアル・センターを使用する場合、都市部でのサプライチェーンからの炭素排出量を最大30%低減できる。