日本酒類販売▼全国64拠点に標準倉庫管理システム導入 
2011年02月17日【LNEWS(http://www.lnews.jp)】
日本種類販売は1月23日から、標準倉庫管理システム(通称:WiNSウインズ)を首都圏北部LC(栃木県宇都宮市)において稼働した。同システムは、今後3年間をかけて、全国64か所の物流拠点に展開する。
WiNSは、同社が長年に亘り蓄積した酒類食品の物流業務を標準化したシステム。システムの展開により、全国の物流拠点での物流作業を統一化し、物流サービスの向上とコストダウンを目指す。
独自開発のシステムで、一つのシステムで全ての物流拠点へ対応する。ハードウェアの二重化・冗長化による安全性を確保し、Webベースで各拠点の在庫・作業進捗が確認できる。システムには、最新の無線ハンディターミナルを利用し、鮮度管理機能を付加した。
鮮度管理機能では、ビール、日本酒、食品、飲料など対象商品毎に鮮度期間、製造年月日または賞味期限を管理し、入荷許容・出荷許容をコントロールし、物流現場にありがちな指示・連絡の不徹底を撲滅するため、連絡板機能も備えた。
同社はこれまで、汎用センター、専用センターなど、物流拠点毎にシステムを導入した。そのため、システムの相違により、物流業務自体が異なり、全社的な物流サービス、コストの算定にあたり大きな障壁があった。
WiNSの導入で、一つのシステムで全ての物流拠点を稼動させ、全社的な物流サービスとコストの改善を図り、鮮度管理を強化し顧客サービスを向上させる計画だ。
なお、同社は2005年に全国の地方卸と酒卸ユニオン「創SOU」を設立しており、2010年6月で20社が参加。同社の基幹システム(NAIS)をクラウド形式で使用している「創SOU」の加盟企業もWINSを使用できるという。