物流不動産の記事が増えてきている − 55 
ファンドによる倉庫、物流施設への投資が加速しそうだ――。
そういった新聞や雑誌の記事を目にするようになった。それも、今まで自分が気付いていたものが、先に複数の友人から指摘を受けることも増えてきた。その友人は、物流不動産業界に身は置いていない。しかし、経済や社会の動きに注目しているような人間だ。最近になって、そういった記事を目にするようになったという。
従来にくらべ、物流不動産に関する記事が、一般紙誌に取り上げられるようになっているようだ。取り上げ方は、物流の観点だけでなく、ファンドの投資=金融の観点からも記事として取り上げられる。また、グローバルなお金の動きの観点からも取り上げられる。
友人からは「実際は記事に書いてあるようなことは本当か?」という確認も受ける。なにか、新しいビジネスへの匂いを感じ取ろうとしている。
記事の掲載が増えているのは、物流不動産が各業界にまたがっていることとも関係がある。同じ物流不動産の出来事でも、物流、不動産、金融、建築の観点から、それぞれ別の記事ができあがる。
こういった記事が増えれば、物流業界以外からの物流不動産ビジネスの参入者は増えてくるように思う。それでも、基本となる物流を押さえている人間が、一歩前を行くことになる。