国交省・山縣港湾局長▼被災港の早期復旧めざす  
2012年01月19日【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】
国交省の山縣宣彦港湾局長は11月、専門紙を対象に会見を開き「(自分の)最も大きなミッションは大震災で被災した港を1日も早く復旧させること」などと述べた。
山縣氏は「復旧のキーワードは『粘り強い』ということ。粘り強い構造で、安全・安心と感じてくれる港づくりが第一と考えている」と説明。「もう一つは成長戦略としての港湾の活性化、国際競争力の強化で震災対策と両輪だ」と述べた。
国際コンテナ戦略港湾については、「前原(誠司)元大臣の時から議論し、『集中と選択』をベースに京浜、阪神両港を国際戦略でやると決めた。(この2地域で)北米、欧州、東南アジアの3大マーケットを結ぶ基幹航路を確保しなければならない」と指摘。日本海側の港については、「発展するアジアの物流を支える港、特にコンテナ貨物の拠点化となる港が必要」としながら、「例えばコンテナ貨物を新潟からわざわざ釜山にもって行くのでなく、近ければダイレクトで良いはず。マーケットに応じ、きちんとシステム同士の戦いができる仕組みを作りたい」と強調した。
バルク戦略では「確実に船が大型化しており、適正に対応できるようにする。バルク貨物を受け入れる港は集中させる。鉄鉱石、石炭などは2地区ぐらいに集中していく」などと述べた。