物流企業・アスト中本▼韓国で物流センター運営 
2012年05月31日【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】
アスト中本(中本吉則社長、大阪府堺市)はこのほど、韓国浦項市で、総合物流会社の大宇ロジスティックス(ソウル市)と韓国浦項迎日新港での物流センター運営を目的とする合弁会社「ASUTO-DAEWOO LOGISTICS CO,.Ltd」の設立調印式を行ったと発表。物流センターの運営開始は年末を予定しており、平成28年までに約4万TEU以上の取り扱いと300人の雇用創出を目指す。
物流センターは両社が共同で投資し、浦項迎日新港コンテナターミナルの背後に延べ床面積1万5000平方m、野積み場1万8000平方mなど総面積3万3000平方m規模の倉庫を建設する。外資系第1号の物流センターとなる。ポスコ社(韓国)などの鉄鋼製品のコンテナ作業や双龍自動車(同)をはじめ、日系自動車メーカーのロシア向けCKD作業などを手がけるほか、鉄鋼団地の入居企業の輸出入貨物の保管も引き受けていく。
アスト中本は大正8年創業以来、総合物流企業として着実に歩んできた老舗企業。荷主企業の海外戦略への対応を含めたグローバル化に向けても積極的に取り組みを進め、今年7月に中国・蘇州にも拠点を設立する予定。同社は「合弁会社の設立で、中国独資公司とアジア地域の国際物流事業進出の足がかりを整え、さらなるグローバル事業の充実を目指す」としている。
また調印式翌日には、同合弁会社と韓国浦項地方海洋港湾庁、浦項迎日新港湾社との間で、港湾の活性化と浦項市の産業発展に向けた物流事業に関する了解覚書も締結した。