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秋元運輸倉庫▼無事故継続に向けて安全キャンペーン 

2012年08月01日

 秋元運輸倉庫(本社・東京都港区、荒牧敏夫社長)は安全へのキャンペーンを行っている。無事故継続日数も続くようになり、最終的には1年まで延ばすのが目標だ。
 活動が本格化したのは今年の2月から。4Sの徹底から始まり、倉庫内を定期的にパトロールしていった。4Sが実現できていない箇所を発見すれば、写真を取って修正方法をアドバイス。次回のときに修正されているか確認していった。村田健一安全衛生管理室室長は「いらないものが廃棄され、だいぶ良くなってきた」という。ただし、活動を通じて問題点も明らかになった。「意識が変わり片付けがされるようになってはきたが、事故の削減まではいかなかった。事故の発生状況を詳しく調べると、同じような事故が発生していて、別の方法を考えなければならなかった」(村田室長)。
 原因の一つがフォークリフトによるものだったため、スピード10キロ遵守を打ち出した。フォークリフトにはスピードメーターがついていないものが多く、どうしてもスピードが出過ぎることが多かった。そこで、スピードメーターが付いたフォークリフトで10キロを体感し、メーターがなくても10キロを維持できるように練習を積んだ。また、タイヤに白いテープで十文字をつけることでも、スピードの抑制を図った。スピードが出過ぎると、タイヤの回転が早くなり、十文字が見えなくなる。周りの人も、スピードが出過ぎているかどうかが分かるようにした。
 安全への取り組みに加え、社員一人一人の“安全”への意識付けも行っている。毎月標語と数値目標をポスターにして、事務所と現場に張り出している。また、6月には、安全標語キャンペーンとして、各社員が安全に関する標語を作成。複数個出した人もいて、58個集まった。7月1日から事務所と現場に張り出し、優秀な作品には社長賞がでる予定だ。村田室長は「安全に正解はない。業務のやり方を変えるだけでも、意識を変えるだけでもうまく行かない。その両方を植え付けていきたい」と語った。その成果は「無事故の継続が続くようになり、現場でもいい意味での緊張感が生まれてきているのを実感している」(同)という。
 同社では、今秋からは品質向上についても、同様な取り組みをしていく考えだ。