八物ロジセンター▼輸入水産品も取扱へ、稼働率の均一化図る 
2012年09月03日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp/)】
八戸通運(本社・青森県八戸市、田中信明社長)など3社の合資会社・八物(同)が展開する「八物ロジスティクスセンター」は、稼働率の均一化を図り、輸入水産品の取り扱いに向けた体制整備を進めている。
同センターは昨年11月に稼働。荷主である冷凍・常温食品メーカーのハチカンが製造する水産加工食品の原料、製造資材、製品などを一元管理。原料供給からギフト製品の箱詰め・発送まで行っている。
稼働後は「満庫に近い状態」(田中社長)と順調に推移。一方、水産物加工の季節波動により、センターの稼働状況に繁閑差も。
そこで、輸入水産品を直接取り扱えるよう、税関からの保税蔵置場(外国貨物の積み降ろしや運搬、蔵置が可能な場所)許可取得に向けた準備を推進。田中社長は「年間通して、センター稼働率の均一化を図りたい」と話す。
同センターはハチカンの工場がある八戸水産加工団地内に立地。冷凍から常温まで全温度帯に対応する倉庫とギフト製品加工場を併せ持つ。
従来八戸市内に分散保管していた原料やビン、カンなどの資材、副原料、製品を集約。一元管理することで、横持ち輸送距離の短縮などによる環境負荷低減が図れ、物流総合効率化法(物効法)に基づく総合効率化計画の認定を受けている。(水谷 周平)