ランテック▼新名古屋支店、倉庫面積増え荷主も評価 
2012年09月18日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
中部の物流の要、愛知県小牧市のトラックターミナル内に位置するランテック(本社・福岡市、瀧内貞男社長)新名古屋支店。開業して4カ月、中部だけでなく北陸、信州、東海をカバーする基幹センターとして、主力の冷凍・冷蔵食品小口混載便「フレッシュ便」の取り扱いを中心に順調な滑り出しを見せている。
中部の要、小牧に立地
敷地面積は1万9000平方メートルと旧名古屋支店の3倍近い広さ。吉岡康成名古屋支店長は「旧支店では保管スペースが限られたため商機を逃していた」と話す。
現時点で、取引先は約320社。そのうち270社ほどは運送業務のみの契約。これら荷主を中心に、3温度帯対応倉庫の優れた設備と保管スペースの広さをPR。「保管業務まで委託する荷主は増えてきている」(吉岡支店長)。
最新鋭の設備で顧客に応え
倉庫の内訳は冷凍庫(マイナス25度、仮置き庫含む)4000平方メートル、冷蔵庫(プラス5度、荷さばき場含む)4400平方メートル、常温庫500平方メートル。
高い除湿機能を持つデシカント空調設備を導入。「効率よく湿気を取り、省エネ効果も高い」(吉岡支店長)。
定温倉庫に欠かせない気密性も徹底。外気を遮断するドックシェルター27基、冷蔵・冷凍倉庫の間口部分には冷気漏れ、暖気侵入を防ぐエアーシャッターを設置。
専用カードがなければ倉庫に入退出できないセキュリティーも導入。365日24時間稼働のセンターとして万全の管理体制で顧客ニーズに応える。
小売り物流C業務も視野に
現在、稼働率は夏期の繁忙期から一段落し7割程度。月間取扱量はこの4カ月の平均で集荷約1万6000ケース、配送約1万2000ケース。
現在は主力の冷凍・冷蔵食品小口混載便「フレッシュ便」の業務獲得に注力。吉岡支店長は、「旧名古屋支店と比べると、取扱量は前年同期比で7%ほど増えている。新支店を利用する利点が荷主に理解され始めている」と話す。
ピッキング設備の導入も検討中。来春までにピース単位の流通加工も手掛け、スーパーや量販店などの物流センター業務受注も視野に入れる。(丸山 隆彦)