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バンテック▼5年間で全国拠点集約 

2012年10月18日

 バンテック(本社・川崎市、小山彰社長)は今後5年をめどに、全国に点在する小規模倉庫の拠点集約を進める。来年末には神奈川県厚木市に大規模拠点を新設。既存倉庫の集約を進め、輸送や保管などの効率化を目指す。
 「小規模倉庫は必要だが、仕事によっては効率が悪い。今後は複数の施設をまとめ、3万平方メートル規模の倉庫に集約する」。小山社長は4日の会見でこう述べ、施設の大型化と既存倉庫の集約を加速させる考えを示した。
 バンテックでは関連会社を含め、1日当たり約3000台の車両が運行。延べ床面積約3000平方メートル級の倉庫を100カ所ほど保有するが、施設の効率的な運用や横持ち輸送などが課題となっていた。
 同社は、配送ルートや倉庫の在り方の見直しに着手。今後3~5年をかけて約3万平方メートル規模の倉庫10~20カ所に国内外の既存施設を集約する考えだ。
荷量次第で賃借面積増やす
 拠点集約のモデルとして、バンテックは来年12月、厚木市に延べ床面積約3万平方メートルの倉庫を新設。物流不動産大手のGLプロパティーズが、神奈川県内陸工業団地の一画に建てる「GLP厚木」の一部を賃借する。
 新拠点は、今年度開通する見込みの圏央道「相模原愛川インターチェンジ」から約1キロに立地。免震機能や非常用電源を完備。自動車部品物流の中核となる。
 集約する倉庫は荷主と調整を進めているが、「自社所有の施設は売らずに新たな活用方法を考える」と小山社長。厚木の新拠点についても「自動車以外に大型案件があればプラスアルファを考えている」としている。(小林 孝博)