物流不動産ニュース

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宅地建物取引主任者試験を終えて − 75 

 先日、宅地建物取引主任者試験を受けた。今年は、宅地建物取引業法の難易度が高かったが、その他の範囲は、過去問で繰り返し問われてきた基本知識を元に正解を導けるような問題だったと思う。
 今回の試験のために、約半年間不動産と建築に関する法規を学んだわけだが、こういった分野の勉強は初めてで大変新鮮だった。物流不動産BIZにひんぱんに出てくる用語や取引の仕組みを体系的に学ぶことができ、とてもためになった。宅建は物流不動産BIZに欠かせない資格だということを改めて認識した。物流不動産BIZの実務は、ある程度は経験でカバーできることも多いが、やはり顧客の信頼を得、成約にスムーズに結びつけるためには法的知識、資格が必要だ。
 また、物流会社ではこれから資産の有効活用という面で、不動産に関する知識が不可欠になってくるだろう。今年、大手企業では日新、セイノーホールディングスがCRE専門の部署を立ち上げている。中小企業でも自社倉庫、オフィスビルなど保有資産の有効活用のために、宅地建物取引主任者が社員にいると大きな力になるのではないか。学問の秋に、同資格の勉強はお勧めだ。

(イーソーコ総合研究所 鹿野島 智子)