ニチレイ▼通過型センターが好調 
2012年11月19日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
ニチレイ(本社・東京、村井利彰社長)の低温物流事業は、小売り向け通過型センター(=TC)の新規稼働などがけん引し好調に推移。平成24年4~9月期の低温物流事業の売上高は、前年同月比4.5%増の781億9,700万円。営業利益は14.4%増の41億7,900万円となった。
保管部門も在庫率高く増収
けん引したのは運送部門の「物流ネットワーク」と保管部門の「地域保管」。
物流ネットワークはTCのほか、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)での新規獲得、東北の被災物流センターが順調に回復したことが寄与。地域保管は東京、大阪を中心に冷蔵倉庫の在庫率が高水準で推移し増収。電気料金の値上げによるコスト増をカバーした。
海外事業は、欧州の景気悪化で果汁関係の出荷が落ち込み不調だった。
通期の営業利益は8月の予想より1億円多い79億円(前期比6.9%増)を見込む。売上高は予想を変えず1,540億円(同3.0%増)。(藤本 裕子)