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富士物流▼三重に新センター、国際物流にも注力 

2012年12月03日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 富士物流(本社・東京、今泉正道社長)は来年5月、三重県四日市市に新たな物流センターを稼働させる。
 住所は四日市市富士町9-8。鉄骨造り2階建て、延べ床面積1万6,351平方メートル。
 新センター稼働は、需要の拡大・高度化を背景に、外部に借りている倉庫を集約し、出荷リードタイムの短縮を図ることなどが目的。
 さらに、四日市港に近い「地の利」を生かし、国際物流にも力を入れる。「中国や、今後の東南アジア向け輸出入の増加も見込んだ拠点拡張」(岡吉嗣取締役兼西日本統括部長)。ドックレベラー2基を設置し、海上コンテナの開こん作業への対応も充実させた。
空調整備し業務増図る
 新センターの2階部分は全て空調設備を備える。同社が得意する電子機器分野で、より精密な温度管理が求められる機器の取り扱いも強化していく方針。「将来的にいろいろな荷物を扱うには空調機能が必要と判断した。荷物拡大のための強みとしたい」(同)。
 富士物流では、食料品関係への業務拡大を検討している。食料品はグループ会社の三菱倉庫が得意とする分野。現在両社は連携強化・シナジー(相乗)効果創出に向け、営業戦略について合同会議を重ねている。名古屋に近い新センターの立地も活かしながら、より効率的な運用を図る考え。
 防災面も強化。建築基準法の規定を上回る耐震性能を備える。水害対策とコンテナ対応の観点から、富士物流として三重地区では初めて高床構造を採用した。
 「物流効率化やグローバル化対応、災害への対応力などを高め、高度化する顧客の物流ニーズに応えていきたい」(岡取締役)。(村山 みのり)