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運輸業界▼若手ドライバーの賃金低下 

2013年10月01日

【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/
トラックドライバーのうち、ベテランドライバーが占める割合が増加してきている。
少子高齢化に加えて、中型免許制度の影響が出ているともいう。しかし、
若手ドライバーの賃金が下がってきていることも、その背景にあるのではなかろうか。
運輸労連のアンケートによると、「10年以上在籍しているドライバー」は
平成24年で47.7%を占めている。それに対して、「在職年数が
3年未満のドライバー」は20.1%。同20年では、「10年以上」が
43.6%で、「3年未満」が24.4%と、少しずつ若者が減少していると
いうことがわかる。
厚労省の「賃金構造基本統計調査」(同24年)によると、20歳から
24歳(男性)の「運輸業・郵便業」の賃金は19万6500円。産業別で
一番高いのは「情報通信業」の21万5100円。12に分類されている産業別で、
「運輸業・郵便業」は「製造業」と並んで8番目という低い水準となっている。
しかし、この水準は以前から低いレベルではなかった。同9年では「運輸・
通信業」(20?24歳男性)の賃金は21万8400円。
九つに分類されている産業別のカテゴリーの中でも、「不動産業」
(22万1200円)に次いで、2番目の高い水準となっている。
ところが同21年では19万9400円(12業種中6番目)となり、
同22年が20万5500円(同5番目)、同23年が20万2900円
(同7番目)、同24年では8番目と徐々に順位を下げた。
もちろん、若手の給与だけが減少しているわけではない。適正運賃を
収受できなければ話にならず、同8年に34万4536円だった業界の給与総額が、
同23年には30万213円に減少した。
産業能率大学が発表した「同25年度新入社員の会社生活調査」では、
「就職先を選ぶ際に重視した項目については、仕事内容がもっとも高く
70.9%、業種(62.7%)、企業風土(36.4%)、
所在地(35.8%)」と続いているが、「ホンネ」の部分である
「給与額」にも、もっと注目すべきとの声もあるようだ。