アライプロバンス「浦安市港物流センター」上棟式 
2021年05月05日アライプロバンスは、千葉・浦安市の浦安鉄鋼団地内で開発中の第1号物流案件「浦安市港物流センター」(仮称)の上棟式を執り行った。約50億円を投じ、竣工は10月末の予定。
同社は1903年創業の新井鉄工所が前身。東京・墨田区に本居を構え、石油・天然ガス掘削機器の製造をグローバルに展開してきたが、2016年に発展的解消して業態転換。第二の創業として同社が選択した事業は不動産業だった。2020年にアライプロバンスの社名に変更、物流施設をはじめとする、商業・オフィス・住宅の開発・賃貸・サブリースなどに着手した。
同社が事業の中心とするエリアが東京・城東エリアだ。1号案件は旧社名(新井鉄工所)時代に所有していた浦安工場跡地に建設する。東京ディズニーシーにもほど近く、窓から施設内のアトラクションとともに、東京スカイツリーも望むこともできる。敷地面積1万4878m2に4階建て3万4567m2のマルチテナント型施設として、2020年6月より施工を開始した。
式典では同施設で使用される3800tの最終となる鉄骨の吊り上げの儀が行われた。施工の西松建設・小林重雄現場公務革新センター長、高橋優浦安物流出張所長が仮締めを行い、アライプロバンス・田草川直樹取締役、青柳慶賢営業部長が本締め、検鋲はアライプロバンス・新井嘉喜雄社長、新井太郎専務がそれぞれ担当。高橋所長の合図でクレーンフックされた鉄骨は4階の最上階まで吊り上げ、据え付け後に手締めで閉会した。
式終了後の記者会見で新井嘉喜雄社長は「非常に感慨深い」と吊り下げの儀を振り返る。同施設は建築家に菅原大輔氏(SUGAWARADAISUKE代表)を招き、敷地内に「道の庭」「四季の庭」「海の庭」の3つの庭を創出することで「施設で働く人がリラックスできる環境を実現していきたい」と新井太郎専務は胸を張った。竣工に向け、テナント募集を強化していきたいとしている。