【2019抱負】新卒倍増、教育強化、物流不動産ビジネスの構築目指す!/イーソーコ㈱ 遠藤文 
明けましておめでとうございます。
旧年中はイーソーコグループをご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年はトヨタ自動車とソフトバンクが提携を発表、日本の時価総額上位のオーナーが同じ方向で歩み寄ったことで、時代の大きな流れを見ることができました。
ソフトバンクの孫正義氏はIT、スマホといった第三次産業革命で成長を遂げましたが、第四次産業革命のIoT、AIのパラダイムシフトで再び大きく飛躍しようとしています。
トヨタ自動車は新サービス「KINTO(キント)」を本年から実験的に導入、国内外への展開も開始します。コンシューマーの価値観が「所有から利用」に急速に変わるなか、会費を払えば好みや用途に合わせて複数の車種を借りることができる、モビリティー・サービス企業への転身を進めております。
また、米Uberに出資したニュースも衝撃的でした。それぞれが持つ自動運転に関する技術を持ち寄り、早ければ2021年に自動運転車を使ったライドシェアリングを展開する模様です。
このような情勢下、イーソーコグループでは、物流不動産ビジネスの足元を着実に固めていくことができた一年でした。おかげさまで日本大学の鈴木邦成教授とイーソーコ会長の大谷巌一による共著「すぐわかる物流不動産~倉庫から物流センターへと進化したサプライチェーンの司令塔~」が、2017年度日本不動産学会「著作賞」という大変光栄な賞をいただき、物流不動産ビジネスが不動産業界からも評価いただいたことを実感しました。
大型先進物流施設の新規供給が続くなか、空室が出たヴィンテージ倉庫からリノベーションニーズが高まりを見せています。倉庫の空き物件を魅力的な空間に蘇らせるのみならず、新たに大学キャンパス内施設のリノベーションや整備工場の建築を手掛けることができました。
政府が推進する総合物流施策大綱での「強い物流」を実現するための取組みに即し、イーソーコグループでは昨年も「育てる=人財育成」に注力してまいりました。成長戦略実現のための最大要素こそが人財であると、私たちは考えます。採用、育成、輩出の3つのフェーズで教育カリキュラムを構築、本稼働を開始しました。
その一環として、2018年には5名の新卒社員を採用いたしました。今年の4月には倍となる10名の入社を内定しています。その大きな原動力となるのが、年2回開催するインターンシップです。2018年は約30名の大学生を対象に、物流業界を変革する必要性、物流不動産ビジネスの持つポテンシャルをセミナーでご紹介してまいりました。フランスからの学生も長期インターンとして参加し、物流不動産ビジネスを学んで帰国しました。インターンシップに参加したみなさんからは「物流不動産ビジネスの魅力と将来性を教えてもらった」とのコメントをいただき、大変うれしく思います。2020年には本年の倍となる20名、2021年には40名の新卒採用を目指してまいります。
本年は人財育成のフィールドからステージアップを図り、さらに強化してまいります。そのひとつとして、マニュアル作成プログラム「e-teach」を新入社員研修に採用しました。スマートフォンの動画機能を活用し、ビジネスマナー、庫内作業、物流不動産ビジネスのオペレーションまでの「社内マニュアル」を自ら作成することで、業務標準化と情報共有化が実現します。「e-teach」をフル活用することにより、新入社員が次年度新入社員の研修担当を務めることができ、双方の短期成長につながるものと期待しています。
日本では高速通信規格「5G」の導入が本年に前倒しになると聞いております。そこでITツールを活用した生産性向上や各業務の標準化・平準化・共有化を図り、30分間単位で仕事の成果を出せる体制構築を目指します。これにより利益向上並びに社員が長期リフレッシュ休暇をとれる環境づくりが目標です。
さて、物流不動産ビジネスの第一線で活躍する「物流ユーティリティープレイヤー」育成については、本年も最重要事業に位置付けております。ジョブローテーションの一環で、合弁会社に派遣する「留学」を強化させ、スキルアップとともに留学先企業の業務に貢献いたします。これらの活動を通じ、物流業と不動産業の距離を縮めるとともに、新たな物流不動産ビジネスを構築するため、邁進してまいります。
本年も引き続きイーソーコグループをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成31年元旦
イーソーコ株式会社
代表取締役 遠藤 文