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プロロジス▼中国での物流拠点拡大を加速 

2007年12月26日

【LNEWS(http://www.lnews.jp)】プロロジスは12月20日、中国で1億米ドル(約115億円)の新規開発を開始し、所有・運営する物流施設規模を拡大すると発表した。
プロロジスは既に、中国の主要な航空貨物拠点の一つである上海虹橋国際空港の近隣に「プロロジスパーク虹橋西」の建設予定地と、物流施設に転換される2棟の閉鎖済の製造施設を取得したことを発表しており、今回同施設の建設予定地には2階建ての施設2棟、計8万5500㎡を開発する。
「プロロジスパーク虹橋西」はすべて完成すると5棟の施設、計17万㎡からなる物流拠点となり、新規施設への投資は合わせて約5200万米ドル(約60億円)となる。
また今回、深センの主要な海港で、2006年のコンテナ荷扱量実績が約890万TEUの塩田港で、「プロロジスパーク塩田」の開発の第一段階を開始。プロロジスは約4800万米ドル(約55億円)を投資し、深セン塩田港集団有限公司(塩田港グループ)と協同して、3階建ての2棟、約7万㎡の輸出用保税施設を建設中。
「プロロジスパーク虹橋西」は中国国内で航空貨物取扱量5位、年間約36万トンを扱う上海虹橋空港から約7km、上海市街から約20kmの地点に位置している。また「プロロジスパーク塩田」は世界4位の荷扱量(2006年実績1850万TEU)を誇る「深セン複合港」内の上位コンテナ港の一つ、塩田港の外国貿易地域内に位置している。
プロロジスは中国で「空港、港湾部での業界の指導的立場となることを、開発戦略の中心と位置づけている」としており、今回開発を開始した上海、深センのプロロジスパークには、同社の顧客が国内、国際物流をサポートするための物流施設に対する大きな需要があると見ている。多国籍メーカー、小売業者や 3PL会社などの利用を見込んでいる。
中国でのプロロジスのビジネスは2004年に開始、物流施設の開発会社として業界トップの地位を築いている。2007年9月末時点で中国で144万㎡(1550万平方フィート)の物流施設(開発・建設中を含む)を運営。adidas社、DHL社、L’Oreal社、MenloWorldwide社、 Nokia社、NYK社、Samsung社、UPS社、日本通運、近鉄エクスプレス、キューソー流通システム――などがプロロジスの施設を利用している。