茨城流通サービス▼エコドラコンテストへの挑戦 
2009年11月04日 茨城流通サービス(本社・茨城県古河市、小倉邦義社長)は11月1日、自社のエコドライブへの取り組みについて講演を行った。場所は、東京・有明のビッグサイトで開催された「トラックショー」。
(写真・「全員が当たり前のことを、当たり前以上に徹底的にやりきること」とエコドライブへの取り組みを語る小倉邦義社長)
同社がエコドライブ活動に取り組み始めたのは、平成17年から。18年には、全トラックにデジタコを導入した。「かかったコストは、デジタコぐらい。他は、すべて社員のお手製でやっている」と小倉社長。必要最小限の機器購入に押さえ、燃費の確認・報告などは、社員自らが活動を行っていくことで、“能動的な活動”としている。
デジタコの点数で優秀なドライバーには、報奨金を出し、モチベーションのアップも行っている。また、少人数のグループ制にし、研修会も実施。トラック販社の人に来てもらい、点検箇所のレクチャーを受けるなども行っている。
その結果、燃費はデジタコ導入前に比べ、10以上向上。特に、小型トラックでは平均で17%も向上した。修理コストなども減り、環境だけでなく、安全・品質面の向上も見られている。
環境再生保全機構が行っている「エコドライブコンテスト」にも参加。第三者の評価・批評を受け、自社の成果を他社と比較できるという。
平成20年度の同コンテストで、優良活動賞を受賞。一方で、自社の取り組みで弱いところも判明し、「21年度もコンテストに申し込み、もうすぐ結果が来る。楽しみだ」(小倉社長)とした。
小倉社長は、エコドライブの取り組みについて「当たり前のこと徹底的にやりきること。運輸、安全、品質、環境で必ずPDCAを行うこと。そして、“面倒くさい”から決して逃げないこと」が成果が出ることに必要なこととした。