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データ・テック▼SR交流会で導入事例発表 

2018年10月04日

データ・テックは、東京・大田区の太田産業プラザPioで第27回SRお客様交流会を
開催、同社セイフティレコーダ(SR)ユーザーを中心に80社・142名が集まった。

第7回SRグランプリ表彰式に続き、田野通保社長は「SRに関するシステムは年々、
高度化している。多数の会社と手を携えてチームワークで提案してきたい。本日の交
流会で、ひとつでもヒントを持って帰ってもらいたい」とあいさつ。

ユーザー講演は、「再生を支えた人財! 安全・品実向上へのさらなる進化」と題し、
明送の鶴岡英男社長が登壇した。同社は冷凍・低温等、乳業メーカーの運送会社と
して1967年に設立。順調に全国で営業拠点を構え、事業拡大により、2007年に約
30億円の負債を抱え、民事再生法を申請。その後、社長に就任した鶴岡氏は当時の
苦労を生々しく語った。

 「運送会社の民事再生成功事例は希少だからこそ、成功したモデルケースになろうと踏ん張った」と同氏は当時を振り返る。安全と輸送品質向上を新生のポイントに舵を切り、自宅の土地を担保に入れたうえ、従業員を募集の際には隠さずに現状を説明。新たな取組みを積極に取り入れていることを前面に打ち出した。

その取組みとは人財を大切にすることと、SRの導入だった。2010年10月に他社デ
ジタコとの比較検討を経て、低コストで安全運転が自然に身につくことが導入の決め手だった。

車輌にものこだわりを持ち、この10年間で104台、大型トラックを全て新車に入れ替え
た。古い車輌の故障リスク削減とドライバーに働きやすい環境を整えた。

「社員ファースト」も追及し、給料は下げない、記念日の休暇制度、月間無事故で米5
kg贈呈などを取り組んだ、

2018年度の売上は再生スタート時から1・7倍となる16億4000万円の売り上げを達
成。またSR導入効果、全社平均燃費は年14%向上、車両保険料の割引率アップの
効果もあった。

同社は中期目標で売上高20億円、車両台数130台、従業員数150名を目指す。
「何よりも人とのおつきあいが全て」と鶴岡社長は語る。若手ドライバー採用に関して
は、鶴岡氏との親交がある大学野球部の監督の紹介入社も多数あるという。

続いて、「SR取組みの達人」と称し、ニッポンフードグループ、クリヤー梱包、山岡産
運輸から3人が登壇。SRの使用事例を発表した。

ニッポンフードグループは日本ハムの子会社。テストで燃料コスト削減効果、安全運
転効果があることからSR導入を決定した。「SRの点数を上げたいことが、安全運転に対する意識は変わった」として、事故ゼロを目指すとしている。

分科会では「労務時間管理」「損益の見える化」「安全指導」「フォークリフトの運転指
標」「人材採用」の5テーマで活発な意見交換が行われた。

次回28回交流会は2019年3月14日(木)に開催する予定。