物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

富山県▼伏木富山港利用をアピール 

2017年11月18日

富山県は7日、東京・中央区のコングレスクエア日本橋で伏木富山港利用促進セミナーを開催、約160名が集まった。首都圏の荷主企業、商社、船会社等を対象に、伏木富山港の利用促進を働きかけた。

冒頭、富山県の伍嶋二美男商工労働部長が「伏木港は成長著しい東南アジアへのゲートウェイやロシアへのラストポートとして、今後もインフラ整備を進めていく」とあいさつ。

ロシアNIS経済研究所の中居孝文調査部長が基調講演「ロシア・極東の経済情勢と日ロ経済協力の展望」で、ロシアの経済動向や産業構造改革などを解説した。

続いて、環日本海経済研究所の辻久子名誉研究員が「シベリア鉄道を中心とするロシアの物流事情」を講演。北東アジアの物流研究を専門とする辻氏によると、ロシアは大陸国でありながら、高速道路網が発達していないため、シベリア鉄道の役割が極めて高いという。一方で「中国や北朝鮮にもつながる国際色豊かな鉄道」と辻氏は指摘する。

シベリア鉄道の2016年輸送品目は、石炭のシェアが63%で1位、木材(13%)、石油・石油製品(7%)と続き、コンテナ輸送は全体の3~4%に過ぎない。ロシア全体コンテナ取扱量は原油安や経済制裁の影響が大きく、シベリア鉄道の国際コンテナ量もリーマンショックや国内不況で一時的なダウンはしたものの、中長期的には上昇機運にある。「コンテナ輸送の伸びしろがあるだろう」と辻氏は展望した。