丸紅情報システムズ▼冷凍・冷蔵倉庫向けWMSが、一般倉庫にも導入広がる 
2010年10月03日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】丸紅情報システムズ(MSYS)の営業冷蔵倉庫管理システム『MIMERIT(マイメリット)』は、冷凍・冷蔵倉庫業界で導入実績ナンバー1を誇る。同社では、冷凍・冷蔵業界向けのWMSとして30年以上前から開発を続けており、1000システム以上の納入実績を持つ。
パッケージシステム事業部の吉田敏徳事業部長は、「長年、冷凍・冷蔵という業種に特化して開発を続けてきたことで、新規案件でも過去の事例を活用できるため、開発期間が短縮でき、立ち上げスピードが速い」と胸を張る。また、「多くの荷主と倉庫会社とのデータ連携の実績が豊富にあり、それらを流用できるのも強み。結果的にコストの圧縮につながる」と付け加える。
同社では物流以外にも幅広くシステム開発を展開しているが、WMSの開発ではSEは専任制。また、「営業担当者も業界の共通言語や慣習に精通しているため、初回の打ち合わせであってもスムーズに進められる」。「WMSの機能も一般的に必要とされるものは網羅しているため、『提案』というよりも不要な機能を聞いていくような感じで進めている」とし、「もちろん新機能の提案にも意欲的に取り組んでおり、システムは進化し続けている」と語る。
同WMSは、保税、通関、不定貫の管理機能やEDIなどの倉庫管理業務に包括的に対応。マテハンやハンディとの連携機能ももちろんある。ユーザーの予算、要望に応じて、モジュール単位でシステムを組み合わせることができ、自在なシステム構築を実現する。使用言語はCOBOLとVB。「COBOLは『変えないでほしい』というユーザーが多いため継続している」という。
豊富な機能を取り揃えているが、なかでも賞味期限管理機能が充実。最終出荷賞味期限日が登録されている場合、その日よりも過去の期限日を持つ貨物を入庫しようとした場合、警告メッセージを表示する。同機能が優れていることから、「冷蔵倉庫だけではなく、常温の営業倉庫からの引き合いも来ており、導入実績も増えている」という。
吉田部長は、「物流会社は荷主企業の要望を満たさなければ仕事は取れない。我々は物流会社側に立ち、荷主からの無理難題に応えられるよう全力でサポートさせていただく。自社の情報システム部門と考えてほしい」と語る。
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