横浜低温流通▼厚木に新拠点を稼働 
2012年10月18日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
横浜低温流通(本社・神奈川県厚木市、伊沢進社長)は1日、本社近くに「東名厚木ロジスティックセンター」を稼働させた。
昨年の大阪天保山センターに続き、首都圏でも大型の冷凍冷蔵倉庫を開設。周辺施設の荷物集約と新規獲得を進め、業容拡大につなげる。
平成32年の新東名開通をはじめ今後道路網が相次いで整備される同地域で、一層効率的で安全・安心な食品物流を提供していく方針。
新センターの住所は厚木市船子114。東名高速厚木インターチェンジ至近で、厚木市では初めて物流総合効率化法に認定された。
敷地面積約8500平方メートル。3階建てで、延べ床面積約8400平方メートル。ドックシェルター26基。最大積載量1.5トンの垂直搬送機1基と同4トンの貨物エレベーター2基を備えた。
全館LED(発光ダイオード)照明を採用。太陽光パネルによる小規模な発電・蓄電も行い、非常時にパソコン、照明など最低限必要な電力を数時間賄えるようにした。
太陽光発電で売電事業進出
また、来年3月をめどに発電容量316キロワットの太陽光パネルを設置する。年間約28万キロワット(一般家庭50世帯分)を発電し、ことし7月開始の「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」を活用した売電事業に乗り出す。災害時には発電した電力を自社で使い、安定的な電力確保につなげる。年間88トンのCO2(二酸化炭素)排出抑制効果も見込む。
1日に行われた開所式のあいさつで伊沢社長は「新センター開設により東名大の3大都市圏で品質、安全を基本とする大型施設が整った。災害に強い施設としたほか、全車両へのGPS(全地球測位システム)車載器搭載による高い情報力などと組み合わせて、さらに高品質、高効率、ローコストな物流サービスを提供。顧客ビジネスを支援していく」とした。(矢田 健一郎)