物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

イーソーコ総合研究所・東京倉庫運輸▼倉庫の活用を通じたベイエリアの再生戦略テーマに法政大学エコ地域デザイン研究所主催セミナーで講演 

2007年08月02日

 イーソーコ総合研究所(本社=東京都港区、遠藤文社長)と東京倉庫運輸(本社=東京都港区、池田隆社長)は7月30日、法政大学大学院エコ地域デザイン研究所(陣内秀信所長)の研究会に講師として招かれ、同研究所の主要プロジェクトの1つである「都心・ベイエリア再生プロジェクト」に関連する講演を法制大学市ヶ谷キャンパスで行った。
 ここでは、まずイーソーコ総合研究所の河田洋平室長が「倉庫の活用とウォーターフロント再生への展望」のタイトルで、物流機能の変化、都市計画、環境問題への対応を絡ませながら都心の古い港湾倉庫の有効的な再生手法として「倉庫リファイン」があげられることを提示。
 「倉庫は一般的な建築物に比べて、躯体が強固に設計され、ほかの施設への転用が容易。全面的な建て替えをせずとも、既存の施設構造を活かしながら用途に合わせた改修を図る倉庫リファインを行うことで、天井高の空間的な広がりを活かしたオフィスやコミュニティーに密着した美術館・博物館・各種スタジオ、ブティック・ショップ、レトロな演出を図った赤レンガ倉庫、運河沿いのプロムナードなど、魅力的な施設に変わる可能性を持っている。建築廃材をできるだけ最小限に抑える環境的な側面も持ち、東京港区芝浦倉庫エリア、名古屋港イタリア村などで、倉庫リファインを使った再生が活発化している。リファインを絡ませながら、産官学の一体的な協力体制のもと、ウォーターフロントの再生の可能性をどう引き出していくのかが注目される」と語った。
 続いて、東京倉庫運輸の池田浩大取締役が「東京ベイエリアにおける倉庫経営の新たな可能性」のタイトルで、東京都港区芝浦での自社物件(第三東運ビル)で実際に行われたリファイン事例(倉庫からオフィス、ダンススタジオなどに転身を図ったケース)を紹介。「倉庫は社会のインフラ業として整備されてきたなかで、倉庫業者としての立場を保ちながら、真の街づくりにどう役立てていくのか。さまざまな方と協力しながら進めていきたい」と述べた。
 法政大学大学院エコ地域デザイン研究所は都心・ベイエリア再生プロジェクトなど、さまざまな主要プロジェクトを推進。所長の陣内秀信氏は法政大学工学部建築学科教授、特定非営利活動法人歴史建築保存再生研究所理事、中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)館長を務め、2003年度の建築学会賞(論文部門)を受賞するなど、幅広い活躍をされている。
陣内 秀信氏 プロフィールはこちら
http://file.e-sohko.com/eigyo/e-sohko/it/k-arakawa/jinnai-hidenobu.pdf