埼玉・国道16号から外のエリア▼②物流業者側からも自社センターを集約化する動きが活発に 物流不動産市況
今まで見てきたように、埼玉県の外環エリア、外環~国道16号エリアなどについては住宅施設の建設に伴い、物流施設としての大型用地確保が難しくなってきている。必然的に小規模施設が目立つ形となり、用途地域や施設周辺環境によって、稼動などで制約を受ける場合も多い。
それに対し、国道16号から外のエリアは、そうした制約をあまり受けることがない。集約化の流れを受けた需要を満たしたエリアとして、大型施設建設が続く形となっており、今後ともこうした動きは続くものとみられている。
集約化ニーズはメーカーに限らず、物流業者のなかにもでている。大規模施設を建設し、自社センターを集約化させ、空いたスペースを貸す動きも数多くでている。
賃料が見込める形として3温度帯機能を有した施設も多く建設。ファンドを活用した大規模施設のなかには、市場動向を見ながら、1階は3温度帯、2階以上は通常の常温倉庫といった変則的な運用も図られるケースがでている。
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次回からは東京・三多摩エリアの動向に迫ってみたい。
(イーソーコ総合研究所・編集部)