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【K.U.S.ロジスティクス・サポート、佐川グローバルロジスティクス】駐車場のコスト削減に。「コスト3分の1に」/「物流センターの空いていた駐車スペースが収益化」 

「1時間で3件の反響があって、びっくりです」。
 K.U.S.ロジスティクス・サポート(K.U.S.)の佐久間保人企画室室長の、e-cargoを利用した第一印象だ。会社としてトラックの駐車場を探していたが、ネットで探しても、出てくるのは個人利用の月極駐車場ばかり。法人が利用できる、まとまった駐車スペースはなかなか見つからない。そこでひらめいたのがe-cargoだった。
 しかし、大きな期待を寄せていたわけではない。そもそも半信半疑だった。物流営業支援システムに入ってから約1年、利用していなかったのだから…。
 ただ、佐久間室長は考え方を変えた。「せっかくあるシステムを利用してみないと意味がない」。利用しなければ、なにも決まらない。利用してみれば、新しく動き出す可能性は少しでも上がるだろう。そんな考えからだった。
 実際に使ってみると、どこに何を書けばいいか分からない。駐車場を探すようにはシステムができていないからだ。ここでも逆転の発想。自由に書けることから、駐車場を探していることを“なんとなく”分かってもらえるように書いてみた。
 そして送信ボタンを押すと、1時間に3件の問い合わせがあったのだ。
 期待していなかった分、驚き・喜びは倍増した。そのうちの佐川グローバルロジスティクス(SGL)からの提案を受けた。今まで利用していた駐車場コストが3分の1に抑えられたという。

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「これからも、社内の情報を吸い上げ、e-cargoに投げていく」とK.U.S.の佐久間さん

 
1週間で契約決まる
 SGLが迅速に対応できたのはなぜか?
 「5人までメールを受信できるように設定できる。常に誰かが見ていて、直ちに該当部署に情報を転送するように社内の仕組みを作ったから」という。
 今回の情報も東東京支店の関本政彰支店長が見て、早速、ひらめいた。千葉県にある物流センターは、建物自体は顧客で埋まっているが、トラックの出入りは頻繁(ひんぱん)ではない。駐車スペースが十分に空いていたはずだ。
 その物流センターの責任者に連絡をして、K.U.S.に現場を見てもらった。とんとん拍子に話が進み、1週間ほどで契約まで進んだ。SGLとしても、建物自体は顧客で埋まっているため、新たに駐車スペースが必要になることはない。空いているスペースを収益に結び付けることができた。

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駐車場のスペースを提供した佐川グローバルロジスティクスのセンター

自由度高く、やれることはいっぱいと期待
 K.U.S.の佐久間室長は、「社内にいろいろと情報が眠っているはず。それを見つけて、e-cargoに登録していく」という。自由に書けるため、いろいろな種類の情報が載せられるとe-cargoの可能性を評価する。「現在は、どんな書き方をすれば連絡が多く来るのか、実験しているところ」という。
 仕事だけでなく、共同購買や、見積もりなどコスト削減にも利用したいと考えは膨らんでいく。
 「説明を聞いたとき、使い方次第で、面白くなる」とは、SGLの関本支店長。「某物流会社は営業マンを数百人に拡大すると聞いた。さすがにそれは真似できない。しかし、負けるわけにはいかない。LSSは、使い方次第で、それをカバーできる営業ツールとして有効だ」とする。

ちょっと裏話
 実は、K.U.S.が借りたSGLのスペースの近くには、K.U.S.の物流センターがある。K.U.S.の社員が物流センターに行くときは、借りた駐車スペースの目の前を通っていたという。毎回、スペースがあるなと思いながら、通っていたという。
 物件が見えていても、結びつかなかった。それがe-cargoを利用することで、新たな縁ができた。e-cargoはちょっとした縁結びをバックアップする。