【対談】ラクスル㈱代表取締役 松本氏との対談が掲載されました 
物流不動産ビジネス専門誌「月刊ロジスティクス・トレンド 3月号」にて、ラクスル株式会社 代表取締役 松本氏と株式会社イーソーコドットコム 代表取締役 早﨑の対談記事が掲載されました。
「特集:物流NEWサービスが日本を変える!」と題して、シェアリング・エコノミーで印刷業界の遊休資産を活用する「ラクスル」の生い立ちや、2015年12月にリリースされた運送・荷主のマッチングサービス「ハコベル」で物流業界に参入した経緯など、誌面8ページにわたって掲載されています。
ここでは冒頭の2ページを試し読みで公開いたします。
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いびつな構造で非効率な印刷業界
早﨑 松本社長はフォーブス誌の2015年Forbes JAPANの「凄いスタートアップ55選 日本の起業家ランキング」において、印刷業界の遊休資産を活用する「シェアリング・エコノミー」というビジネスモデルを進化させたことを高く評価され、第2位を受賞するなど大変ご活躍されています。
本日は貴社がなぜ、印刷業をビジネスモデルとされたのか、そして物流業界に参入した経緯、心構えなどをお聞かせいただければと思います。
松本 ラクスルは2009年に設立、今年7年目となります。平均年齢31歳、従業員100名のベンチャー企業です。私は2008年に慶應大学商学部を卒業後に外資系コンサルティング会社に入社しました。当時はリーマンショックを発端に世界的金融危機が発生、コンサルタント業務ではコスト削減の案件が多数ありました。さまざまな間接材のコスト削減のコンサルを行うなか、非効率なBtoB市場が印刷業であることに気がつきました。
早﨑 他にはどのような業種のコンサルをやられましたか。
松本 ロジスティクス、システム、メンテナンス、プロモーションなどです。さまざまな業界を横断的に見ていくなかで、当時の印刷業界は市場規模6兆円で印刷関連企業が約3万社もありました。コンビニエンス・ストアの4万5000店と比べても遥かに多く、売上高は大日本印刷と凸版印刷の大手2社の印刷部門だけで3兆円、残りは中小・零細がひしめき合ういびつな形の構造となっており、改善の余地が大きいことに気がつきました。
早﨑 弊社イーソーコドットコムは2010年に設立し、物流営業サポート事業などを展開していますが、当時は定石的な着眼を活かしやすい時代で、多数の新興企業が勢力を拡大していきました。
印刷業界という巨大なマーケットに対し、どのような手段を打ちましたか。
松本 創業から半年後となる2010年4月、印刷通販の価格比較サービスサイト「印刷比較.com」を立ち上げ、半年後には社名の「raksul」に名称を変更し、サイトをリニューアルしています。
お客様からインターネット経由でご発注いただき、アップロードされた印刷データを我々が全国の印刷業者さんに送り、空いている時間を使って印刷してもらうシェアリング・エコノミーのビジネスモデルとなります。印刷業者さんからすると、稼働していない時間を有効活用することで稼働率が上がり、原材料の共同購買で安く仕入れられるメリットがあります。
早﨑 サービスの対象は?
松本 中小・零細の印刷業者さんを対象に全国約100社と提携しています。従業員100名以下の企業が全体の9割を占めており、実際にラクスルの印刷サービスを受けるエンドユーザーは中小企業を中心に約20万社となります。
仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる
早﨑 貴社のビジョンをお聞かせください。
松本 ラクスルは「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンがあります。既存の産業にテクノロジーを持ち込むことで、業務改革を目指します。社員は若い世代となりますが、トヨタ自動車の生産現場、アマゾンのフルフィルメントセンターでのマネージャー経験者など、生産やオペレーションの現場にいた社員たちが印刷会社を対象にコンサルティング事業を提供しています。
これまで書類印刷の平均単価は20万円くらいでした・・・(試し読みここまで)
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