三井倉庫▼平成19年3月期連結決算・東名阪既存倉庫プロジェクト完了による収益効果で当期純利益は前期比5500万円増 
2007年05月14日 三井倉庫(本社=東京都港区、田村和男社長)は5月11日、平成19年3月期連結決算を公表した。
それによると 国内においては、東京・大阪・名古屋の三大都市圏での既存倉庫の再開発プロジェクトが完了して、これら全てが収益に寄与し始めたこと、海外においては、日系企業の中国での業務の拡大に対応して、経済的に一体化が進んでいる周辺地域を含めて倉庫施設やサービスの拡充に取り組むなど、グローバルネットワークの機能強化に引続き注力したこともあって、連結営業収益は前期を31億93百万円上回る1,020億35百万円、結営業利益は、前期に比し、8億68百万円増の65億03百万円、また連結経常利益は、前期比7億18百万円増の59億61百万円、連結当期純利益は、前期比55百万円増の32億88百万円となった。
業種別のセグメントはつぎのとおり。
まず「物流事業」は、国内において一般事業者を対象に倉庫保管、国内外運送、流通加工などの様々な物流サービスを提供する一般物流事業においては、倉庫部門が新規施設の稼動開始等により前期に比べ大きく伸長し、運送部門では、輸出入貨物の増加によりコンテナ運送等の国内輸送、国際複合一貫輸送等の国際輸送ともに、燃料費の高騰など原価の上昇要因はあったが、増収増益となり、一般物流事業全体としても増収、特に営業利益では大きな伸びを示した。
これらの結果、物流事業全体としての連結営業収益は942億38百万円(前期比27億25百万円増)となり、連結営業利益は49億82百万円(前期比6億70百万円増)とななった。
一方、不動産賃貸業務は、主要な賃貸ビルはフル稼動の状態が続いており、再開発による賃貸マンション、業務用ビルの新規施設の稼動も始まった結果、連結営業収益は81億83百万円(前期比4億59百万円増)となり、連結営業利益は45億38百万円(前期比3億69百万円増)となった。
次期の業績予想については、前期において建替えを完了した施設も当期はフル稼動することから、営業収益は1,040億円(前期比1.9%増)、営業利益は70億円(前期比7.6%増)、経常利益は61億円(前期比2.3%増)、当期純利益は34億円(前期比3.4%増)と予想している。