三菱重工業▼大型アルミ高速船の新工場完成、各工程間の物流を改善 
2007年11月01日【LNEWS(http://www.lnews.jp)】三菱重工業(株)が、下関造船所の江浦工場(下関市彦島江の浦町)に建設を進めてきたアルミ高速船用の新たな加工・組立工場が完成した。
生産設備を従来の中小型船対象から大型船にも余裕を持って対応可能な設備に切り換えるための投資で、これにより、400総トンクラス以上の大型アルミ高速船建造にも十分対応できる体制が整ったことから、アルミ高速船事業の一層の拡充をはかっていく。
新工場はことし3月に着工、基礎工事を含め8ヵ月余を費やして竣工したもので、併せて、隣接する工場にも大型船対応の新規設備を導入した。アルミ高速船の大型化傾向が顕著な近年の市場動向に対応するのが狙いで、老朽設備の更新をはかるとともに、中小型船を主対象とした従来の生産設備を更新、大型のアルミ高速船の建造により適した設備とした。
また、新工場を軸に、アルミ高速船工場全体のレイアウトを一新、各工程間の物流を改善。NC(数値制御)切断機やクレーン設備を増強して、切断・加工・組立の各工程を効率化するとともに、生産能力を拡充した。