エスケー化研▼機械式駐車場に特化した塗装 
2008年06月18日 【物流ウィークリー http://www.weekly-net.co.jp/】場所の有効活用で機械式駐車場を採用するニーズが高まっている。しかし屋外に設置している場合は、太陽光線や雨天の影響などを受けやすく、室内では湿気で腐食が進みやすい。
エスケー化研(藤井實社長、大阪府茨木市)は機械式駐車場に特化した「SKロングガード工法」を昨年度から手掛けている。耐摩耗性、耐候性、防食性に優れた塗膜を短時間に形成し、機械式駐車場の保護とメンテナンスサイクルの長期化を実現している。
同工法はこのほど、静岡県浜松市の機械駐車場「ネオステージ新津」の塗り替えに採用された。同社事業本部広報企画グループの西村信国次長は「仕上がりは隠蔽性、光沢率が高く、美観が著しく向上した」と胸を張る。
同工法は、下塗り材の「ミナクルガードRP」と、上塗りの「ハードクイックUT」からなる。下塗り材は特殊防錆顔料を使用しているが、西村氏は「健康に悪影響を及ぼすとされている鉛やクロムは含まない」と説明。
上塗りは乾燥性・硬化性に優れたウレタン架橋塗膜を採用することで、塗装後48時間で利用可能としている。従来のウレタン塗装よりもタイヤの跡が付きにくく、強靱な塗膜構造により、高い表面硬度と耐摩耗性を備え、紫外線に対する抵抗性も高めている。
西村氏は「実際はもう少し早く利用できるが、安全期間を見据えた上で、48時間と設定している」とし、「対象が駐車場になるので、出来るだけ早く乾燥するよう開発した」と、ポイントを説明する。
今後、「塗装は8割が塗料代になる。塗料は良いものを選択した方が長持ちし、結果的にコスト削減ができる。メンテナンスサイクルを伸ばす製品開発が、市場の開拓につながると考えている。PRを強化して需要を高めていく」と語る。
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