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大栄サービス▼廃棄飲料専用施設リバース・マネジメントセンター稼動 

2008年10月03日

 【月刊ロジスティクスIT記事掲載http://www.logi-it.jp/】総合リサイクル事業者の「大栄サービス」(本社=兵庫県西宮市、赤澤健一社長)は、リサイクル業界では国内で初めて、賞味期限切れなどによって大量に発生する清涼飲料水などの不良在庫削減のため、廃棄飲料専用の管理・保管施設となる「リバース・マネジメントセンター」を2008年3月に新設した。
 同社では、今年3月~8月までの半年間で、約1200トン、2リットルペットボトルで約60万本、缶コーヒーで約630万缶相当の廃棄飲料を処理している。
 「リバース・マネジメント」という名称には、製造・販売ルートから廃棄に転じた飲料系の商品を対象とし、運搬・保管・処理までの一貫したマネジメントサービスを担う意味合いが込められている。
 保管面積は195平方メートル、保管容量は585平方メートルで、これは2リットルペットボトルで約30万本、缶コーヒーで約300万缶が保管可能な容量に相当している、
 周辺の環境対策として、脱臭装置を備えるとともに、飲料メーカーの会社名・ブランド名が入った商品の流出防止対策として、24時間のセキュリティ対策を施している。
 従来、廃棄物処理施設においては、保管スペースが確保できないなどの理由から、大量の廃棄物の一括回収は困難。また飲料メーカーや物流センターでは、廃棄商品の在庫が倉庫スペースを圧迫し、商品流通・販売活動の妨げとなっているという指摘があった。
 そのような問題を解決するためリバース・マネジメントセンターでは、次のようなメリットを提供する。
①2リットルボトルにして約30万本を保管できるスペースにより、大量の商品回収にも迅速に対応、②メーカーや物流会社の在庫スペースが圧縮され、倉庫の回転率が飛躍的に向上する、③廃棄飲料を一拠点へ集約することにより、リサイクルのための前処理を効率的に実施、④運搬・保管・処理業務までをトータルで提供し、飲料業界における返品プロセスのサプライチェーンの効率化に貢献―など。
 リバース・マネジメントセンターのスペースに集約された廃棄飲料は、リサイクルの前処理として、梱包資材のダンボール類と飲料商品とに手選別される。次に、商品を破砕処理施設にて中身の液体と容器類(缶・ビン・パック・ペットボトルなど)に分類。その後、破砕された容器は品目別にリサイクルされ、液体は同社の乾燥施設にて有機性廃棄物100%のバイオマス燃料に加工後、各種工場のボイラー燃料として使用されることとなる。