紀文フレッシュシステム、紀文産業▼ICタグ利用の入出庫・在庫管理システム稼動 
2009年02月18日【LNEWS(http://www.lnews.jp)】紀文フレッシュシテムと紀文産業は2月5日、日本ユニシスと共同でICタグを活用した食品搬送用器具管理システムを構築し、物流拠点の平和島センターで本格的運用を開始したと発表した。
カゴ台車固体単位での高精度の入出庫・在庫管理や未返却カゴ台車の追跡が可能となり、カゴ台車紛失防止と購入コスト削減、物流品質の安定化を実現する。
新システムは、紀文フレッシュシステムの物流ノウハウ、紀文産業のカゴ台車取付具、日本ユニシスのソリューションの3つを組み合わせたもの。紀文フレッシュシステムはカゴ台車のICタグによる管理を検討。紀文産業は、管理するカゴ台車にICタグを取り付けるため、カゴ台車の物流品質向上の観点から、 ICタグの読み取り精度や異なる規格のカゴ台車取り付けなどの実運用に見合ったカゴ台車取り付け具「輸(ゆ)きち」を開発した。
さらに日本ユニシスが提供するICタグを活用した搬送器具管理ソリューション「Palle Tracer」を導入することで、カゴ台車管理システムを実現した。
新システムでは、物流センター出庫時に、ハンディ型リーダライターでカゴ台車一台ずつのICタグと出荷先情報を紐付けし、システムに登録。出荷先店舗単位で出荷台数とカゴ台車の明細を管理する。再入庫時には、ゲート型リーダを通過させることによってICタグを読み取り、返却登録する。
今後は、「Palle Tracer」のオプションである搬送品トレースソリューションを活用した「カゴ台車に搭載する商品のトレーサビリティ」を検討していく。さらに、平和島センターをベースに紀文フレッシュシステムの各物流センターに対する管理システムを展開するとともに、カゴ台車取り付け具「輸きち」を含む搬送器具管理ソリューションを拡販する計画。