ハマキョウレックス▼運送2社を子会社化、自動車分野に進出へ 
2009年11月03日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】ハマキョウレックス(本社=浜松市南区、後藤光明社長)が10月に、浜松興運(本社=静岡県磐田市)と大浜運輸(本社=静岡県掛川市)の2社を株式取得により子会社化していたことが分かった。直近の業績資料による2社の年間売上高の合計は約47億円。ともに工業物流を手掛け、浜松興運は大手自動車メーカー・スズキの物流子会社であるスズキ輸送梱包(本社=浜松市南区、松田一美社長)を主要取引先に自動車部品の輸送などを行う。
ハマキョウは、物流センター運営を核に流通向けの3PL事業を得意としてきたが、今回のM&Aで子会社を通じて自動車関連にも進出する。ハマキョウのM&Aは、松本運送(長野県)に続いて今年度2、3件目。
ともに株式を100%取得することによる完全子会社化で、ハマキョウによれば、2社から打診があったという。取得金額は公表していない。
帝国データバンクによると、浜松興運は1973年設立で、09年3月期の売上高は21億8600万円、純利益は1842万円。スズキ輸送梱包の協力会に所属し、部品輸送のほか、キャリアカーによる完成車輸送、大手コンビニの配送業務などを行う。ハマキョウの創業者である大須賀正孝会長はスズキの鈴木修・社長兼会長と親交が深く、ハマキョウ本体も同協力会に入会していたが、取引関係はほとんどなかった。
一方、大浜運輸は74年設立で、09年9月期の売上高は25億1600万円、純利益は6836万円。アメリカの世界的特殊ガラスメーカー「コーニング」の日本法人コーニングジャパンが主要取引先。08年2月に遠州トラックが子会社化すると発表したものの、同年5月に中止となっていた。2社ともに子会社化前の社長が続投し、独自性は維持するとみられる。
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