ダイトーコーポレーション▼提案力強化めざし3PLに強い事業者とのタイアップも視野に 
2010年02月03日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】Kライングループの国内物流会社として総合物流を展開するダイトーコーポレーション(本社=東京都港区、秋葉功社長)。
中でも、倉庫事業部は東京湾沿岸の優良地に多くの倉庫を持ち、保管・賃貸業務を中心に事業を展開。「有明新国際ユニバーサル物流センター」(同江東区)にはアスクルが入居している。
昨年末以来の不況は、西原俊幸事業部長補佐(写真)が「市場全体が冷えこんでおり、非常に厳しい状況」と話すように、今も倉庫業界に影を落としている。「リーマン・ショック前に進んでいた話も、『1、2年は現状のままで我慢しよう』とストップしてしまうケースが多い」。各地に点在する拠点を集約し、ランニングコストを圧縮するという提案を行っても、「集約にかかる費用を惜しまれてしまう」という。
昨年4月に竣工した「本牧物流センター」(横浜市中区)は倉庫面積1万坪の広さを誇り、最新鋭の設備を備えた施設だが90%が空いている状態だ。同センターは、1フロア2000坪の5階建てで、5階は断熱材を施した定温庫対応施設。駅から路線バスを配置しており、従業員やテナントはいつでも運営に従事できる状態になっている。
これらの空室を埋めるために、同社は「人的ネットワークを活用し、地道な営業活動を行っている」(西原氏)という。また、「流通加工まで全部任せたい」という荷主のニーズに対応するべく、「3PLに強い事業者とのタイアップも考えていかねばならないと考えている」。
同社の持つ「倉庫施設」というハードウェアと、3PLソリューションというソフトを組み合わせることで、提案力の強化を図る考えだ。また、「内陸部への展開も考えている」とも。フォワーダーとして海陸一貫複合輸送を展開している同社。荷主の依頼に応じて、他部門との連携によりトータルでサービス提供ができるのも強みだ。
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