センコー▼カザフスタンに国際ハブ拠点 
2010年05月18日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】センコーはこのほど、カザフスタンと中国の戦略的共同国家プロジェクト「ICBCホルゴス」に参画。物流センターの建設・運営を目的に、カザフスタン現地企業のランカスター社との合弁会社センコー・ランカスターシルクロードロジスティクスの設立に合意、調印したことを発表した。
同プロジェクトは、両国の産業・貿易振興を目的に、両国にまたがるホルゴスに一大複合都市と物流エリアの建設を進め、平成24年の完成を目指し、取り組まれるもの。
センコーはICBCホルゴスから賃借する8ヘクタールの敷地に総面積2万2000㎡の物流センターを建設し、ロジスティクス事業を展開する。建設は3期に分けて実施。第1期工事で6000㎡のセンターを建設し、来年1月に営業開始する予定。
事業内容は、入国側トラックへの貨物の積み替え業務をメーンに、通関業務や通関待ち貨物の一時保管などを行う。
ICBCホルゴス内では、両国からビザなしで入出国できるため「運転者のビザ取得」が不要。また、税関が設置され輸入通関が実施されることから「保税運送」が不要となり、貨物輸送のコスト削減と各種手続きの所要日数が短縮できる。
センコーはカザフスタン国有鉄道子会社のカズトランスサービス社と、鉄道コンテナ一貫輸送における優先積み替え業務の提携を結び、現地駐在所を開設するなどカザフスタンで基盤造りを進めていた。
今回の物流センター設置により、貨物の積み替えや倉庫業務、通関業務などカザフスタン、ロシア、中央アジア向けの国境でのハブ機能を保有。今後は、ランカスター社と共同でカザフスタン西部の都市アクタウと、アルマティでの物流センター開発を進める予定。センコーは「カザフスタンにおいて物流拠点および国際ハブ拠点の開発を進め『21世紀のシルクロードの構築』を目指す」としている。
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