コマーシャル・アールイー▼約150億円の負債抱え、民事再生手続を申し立て 
2010年05月18日 コマーシャル・アールイーは約150 億円の負債を抱え、民事再生手続を申立てを東京地方裁判所に行い、5月13日に手続きが開始された。
同社は、1980年の設立以来、物流不動産を中核とした事業系不動産のサブリース事業と賃貸管理事業を中心とするプロパティマネジメント事業を中心に事業展開を行い、拡大。近年は、物流不動産の開発を中心とした事業系不動産のアセットマネジメント事業、住居系不動産の賃貸仲介・賃貸管理業を中心としたPM 事業、投資用アパートの開発・販売を中心とした住居系不動産のAM 事業まで業容を拡大し、売上・利益ともに順調に推移させてきた。
しかしサブプライムローン問題に端を発する世界的な景気の減速を受け、日本国内の不動産市場は急激に悪化。これを受け、事業系不動産の開発物件の価格が大幅に下落するとともに、投資用アパートを中心とした住居系事業においても、不動産の購入者に対する融資環境が悪化。2009年3 月期第2 四半期(2009年9 月末)より債務超過に陥っていた。このため民事再生手続による企業再生を図ることにした。