キッコーマン食品▼千葉・野田工場にICタグを利用した在庫管理システムを導入 
2010年07月02日 キッコーマン食品は、千葉県の「野田工場 製造第2部」の敷地内に、建設していた「詰棟(つめとう)」が、このほど完成し、6月21日から稼動をスタートさせた。
「野田工場 詰棟」は、同社の国内しょうゆ工場の生産体制再構築の一環として、「野田工場 製造第2部」内に分散している詰め設備を集約化し、生産効率の向上を図るため新設したもの。
しょうゆの詰め(容器への充填)およびラベル貼り、ケース詰めなどを行う施設で、500ml~1.8Lのペットボトルや、18L缶、コンテナ(1000L容器)、タンクローリー(2000L~)など、様々な容器・容量に対応する。
施設の特長としては、需要増が見込まれる業務用や加工用ユーザーへの対応のため、同社の詰め設備としては初めて、コンテナ(1000L容器)用に、「自動倉庫」や「ICタグ」を利用した在庫管理システムを導入したことがあげられる。これにより、発注から商品出荷までの期間が短縮され、より迅速に対応できるようになる。
また、少子高齢化が進み、多様化する家庭用需要への対応のため、ひとつの詰めラインで数種類の容量のペットボトルに対応できる「多品種少量生産体制」を構築した。
このほか「野田工場 詰棟」では、環境負荷低減のため「太陽光発電システム」を導入。詰棟屋上に672枚の太陽電池を設置し、年間約9万KWHを発電し、屋内の照明などに活用していく。
施設概要は次のとおり。
<野田工場 詰棟>
所在地:千葉県野田市中根97
敷地面積:約116,000㎡
(中根エリア全体)
延床面積:約16,000㎡
(4階建て)
設備投資:約86億円
着工:2009年2月
竣工:2010年6月21日