IHI▼日本生協連の鳥栖冷凍流通センター設備を完成 
2010年08月04日 マテハン会社のIHIはこのほど、日本生活協同組合連合会から受注した、鳥栖冷凍流通センター(佐賀県鳥栖市)の物流設備工事を完成させたと公表した。
同センターの延べ床面積は約1万9,000㎡で、冷凍商品の「入荷」「保管」「搬送」「仕分け」「ピッキング」「出荷」のそれぞれの機能に自動化設備を導入した最新の物流センター。
マイナス25度に保たれた環境下でRFIDシステムを導入し、ピース単位の高速自動仕分けを行う設備を導入している。
IHIは冷凍商品約2万ケースを一時保管する異種荷姿対応の冷凍ケース自動倉庫「冷凍シャトル&サーバー」や、1時間の処理能力が約3万ピース(1日約30万ピース)に達する冷凍高速自動仕分け機「冷凍オーダマチック」、冷凍下での仕分けに必要な情報処理設備などを担当した。
日本生協連の冷凍流通センターでは、自動化を進めることで、冷凍環境下での人手の作業をなくし、気温5度での1人当たりの仕分け作業効率を高めることによって、作業人員の大幅な削減を実現した。
また、商品を搬送するセンター内循環トレーには、RFIDを取り付けることで正確な仕分けを実現。無人の冷凍環境にて、自動で商品を取り扱うことによって、仕分けやピッキングのミスを解消するとともに品質の向上にもつなげている。
IHIが進める物流システム事業では、①液晶パネル生産に活躍するクリーン物流、②10トンを超える重量物対応自動倉庫、③危険物を保管する危険物対応自動倉庫、④マイナス60度まで対応できる冷凍自動倉庫-など幅広い業種に対応したシステムを取り揃えており、今後も、幅広い分野での拡販に取り組んでいく方針だ。