物流不動産ニュース

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イーソーコドットコム▼早﨑社長が物流営業の基幹システムを講演 

2010年11月18日

 イーソーコドットコム(本社・東京)の早﨑幸太郎社長は11月10日、都内のセミナーで講演を行った。物流営業に有用なシステムや、営業マンの管理システムなどを説明した。約30人が参加した。
 セミナーは、日本システムウエアが主催するNSW物流システム研究会。同社のWMS(在庫管理システム)などのシステムを導入している物流企業を中心に参加した。挨拶では、同研究会会長の田澤正行・共進倉庫社長が「海上保安庁の情報流出の話があった。便利なITを利用する反面、リスクということも再認識した。この研究会で情報交換をしてもらい、ITの新しいことを考えるきっかけになればいい」と語った。
早﨑社長
物流営業のシステムを語る早﨑社長。手ごたえがあったようだ。
 早﨑社長は、倉庫に空きスペースが増えている現状や、荷物の輸送量が減ってきていることなどをグラフで紹介。不動産や金融といった新しい視点が物流業界に入ってきているのも大きな要因となっており、従来の物流のやり方では、うまくいかない社会状況であることを解説した。現状打破のためには新たなビジネスモデルを確立することだが、そこで「物流不動産ビジネス」が一つの答えになっていると説明した。
 物流不動産は、自社施設だけでなく、他社の物流施設も賃貸借で利用する方法。物流の知識と不動産の営業方法を組み立てたビジネスだが、そこには、今までの物流営業とは異なるスキームが発生する。また、異業種とのネットワークも欠かせない要因となっているが、従来方法では才能あるごく限られた人間にしか対応できなかった。誰にでも新しい物流不動産ビジネスができるように、システム面でカバーするのが、早崎社長が進める「物流営業支援システム(LSS)」だ。
 早﨑社長は「物流不動産をやるにはITシステムが欠かせない。さらに営業のやり方が今までの物流と異なるので、営業マンの管理面でもシステムは有用になる」と語った。LSSは、営業マンの倉庫空き情報や、倉庫を探している情報を掲載できるようになっている。その情報は、日本最大級の物流不動産掲示板サイト「イーソーコ.com」と連動している。営業マン1人のネットワークでは限界がでる部分をITが補佐する仕組みだ。
 また、管理面では、どこに誰が行っているのか?顧客ごとの進捗状況などが分かるようになっている。物流不動産は、不動産色の強い営業になるため、外出することが多くなる。管理職と外出している営業マンの「報連相」(報告・連絡・相談)を補助するシステムだ。
 既にビジネスにシステムを利用し、有用性を実感している物流企業が多かったため、「反応は良かった」と早﨑社長は手応えを語った。
 また、研究会では、モバイルリンクの清水一課長が運行管理、ドライブレコーダーなどのシステムを紹介。NSWからは、樋口証さんが倉庫管理システムとその導入事例についても説明した。