福岡運輸▼鳥栖市で新施設稼働 
2012年07月02日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
福岡運輸(本社・福岡市、島田隆士社長)は7月1日から、佐賀県鳥栖市に新設した「九州配送センター」で業務を開始する。在庫型、スルー型の機能を併せ持ち、九州の区域配送強化に加え、全国各地への小口輸配送の中核拠点としての役割を担う。幅広い温度帯に対応する定温倉庫も備え、付加価値の高いサービスで事業拡大を図る。
幅広い温度帯にも対応
九州地区での食料品取り扱い増加に伴い新設。これを機に、既存の福岡支店(佐賀県基山町)配送センターとの相乗効果で、食品の小口輸配送を拡充する。
所在地は佐賀県鳥栖市幡崎町1710。国道3号線や九州を縦横に走る高速道路の結節点、鳥栖ジャンクションに隣接。
敷地面積は約1万3000平方メートル。鉄骨造2階建てで、延べ床面積は約6200平方メートル。
定温倉庫はドライ、チルド、冷凍に対応。荷さばき場(5度)、冷凍庫(マイナス25度)、チルド(2度、10度、20度)、ドライ(25度)で構成され、格納能力は約1万5000トン。
独自の倉庫運営で付加価値
独自の管理システムも導入。商品は入庫時にデータ化し、庫内情報とひも付け。流通加工時には作業現場に設置した端末からリアルタイムで作業指示を行い、ピース単位の出荷要望にも迅速に対応する。
同社の山口善久代表取締役は「独自の倉庫・輸送システムの連携で、九州全域はもとより、全国各地へ付加価値の高いサービスが提供できる」としている。(丸山 隆彦)