【輸送経済(http://www.yuso.co.jp）】
　日本通運（本社・東京、渡辺健二社長）の台湾現地法人「台湾日通国際物流股份有限公司」はこのほど、台湾の奇美（チーメイ）グループ傘下の物流企業「奇美物流股份有限公司（＝奇美物流）」と業務提携を交わした。
幅広い貨物の取り込み図る
　台湾有数の企業集団である奇美グループの物流企業との提携で、グループの幅広い物流需要を取り込む。グループ各社が中国へも展開していることから、台湾国内だけでなくアジア域内の3国間輸送も視野に入れる。
　奇美グループは、自動車のバックパネルなどに使われるＡＢＳ樹脂製造で生産量世界一の奇美実業をはじめ、電子関連や食品、病院、博物館など数多くの企業を傘下に持つ。
　奇美物流はグループ企業の物流を手掛け、主に台湾国内で保管・配送、海運フォワーディングを担っている。提携によりグループ各社の国際輸送ニーズへの対応を充実させる。
　日通の国際一貫輸送と奇美物流の台湾国内での物流ノウハウを合わせることで、より高度なサービスを荷主に提供する。（藤本　裕子）