【輸送経済(http://www.yuso.co.jp）】
　センコン物流（本社・宮城県名取市、久保田晴夫会長兼社長）は、熊本市の人材派遣会社と合弁会社「センコン・デルタ」を設立。９月中旬をめどに事業を開始し、宮城県を中心とした東北地方での人材派遣、業務請負事業を推進する。
　近年、自動車関連産業を中心に、宮城県など東北を生産拠点と位置付ける企業が増加。今後、東日本大震災からの大規模な復興事業が見込まれることにも対応する。
　新会社は、熊本県と福岡県で地域密着型の人材派遣事業を展開するＤＥＬＴＡ（同・熊本市、田上啓史社長）と合弁で設立。出資比率はＤＥＬＴＡ５１％、センコン物流４９％。社長は田上ＤＥＬＴＡ社長が兼務。
　センコン物流が持つ東北の自社設備と物流ネットワーク、ＤＥＬＴＡが持つ地域密着型人材派遣のノウハウを融合。センコン物流は、既存・新規顧客向けの３ＰＬ（サードパーティー・ロジスティクス）やアウトソーシング業務の獲得を加速させ、収益拡大を図る。
雇用機会創出で復興に寄与
　センコン物流では、復興支援活動の一環として災害廃棄物や土木工事関連の運搬も展開している。新会社設立により、今後見込まれる復興関連の人材派遣需要の高まりに対応。雇用機会を創出し、被災地の復興に寄与できるとしている。
　新会社の事務所は仙台市に置く。ＤＥＬＴＡのスタッフが事業を運営。センコン物流は営業支援を行う。（水谷　周平）