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押入れ産業▼新サイズコンテナ発売 

2012年10月04日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 押入れ産業(本社・東京、黒川久社長)は、加盟店との情報共有を深め、グループ一体となった商品開発を推進。9月19日、関東で新しいサイズのトランクルームコンテナを発売。今後も法人企業向けにコンテナを利用した災害用備蓄サービスなど、地域特性や顧客ニーズに見合う商品を市場投入していく。 
 同社は昨年、全国を4ブロック(北海道・関東、東北、東海・関西、中国・四国・九州)に分け、本部派遣のブロック長を配置。各地加盟店とブロック長の連携、情報共有を強化し、ブロックごとに異なる顧客ニーズに見合った商品・サービスの開発・販売を進める。
 今回、加盟店のアイデアを基に、既存のM・Lサイズのトランクルームコンテナを半分にしたコンテナを開発。関東の加盟店2店(日本埠頭倉庫運営の勝どき店、結城運輸倉庫運営の深川結城店)で販売を開始した。
長物など大型荷物にも対応
 MS(幅85×奥行き173×高さ180センチ)、LS(幅95×奥行き193×高さ194センチ)の2サイズを用意。「Sサイズでは収まらず、M・Lサイズでは余る」スキー板やサーフボードといった長物など大きな荷物保管に対応する。
 月額料金はMSサイズ7500円、LSサイズ9000円。「既存のM、Lサイズと比べ約半額。料金も加盟店と決めた」(石川達也常務執行役員)。
 今後、関東の他の加盟店でも扱り扱う方針。10月をめどに北海道でも発売する。「多くの加盟店が前向き。加盟店2店での反響を見て、どう拡大するかを決めていく」(若林浩営業推進部長)。
 災害時の帰宅困難者対策として、法人企業向けに、コンテナを利用して食品、飲料などを備蓄するサービスもセキュリティー系の企業と共同開発中。10月にも関東で販売を開始する。「(災害発生後)初動3日ぐらいの備蓄品をコンテナで保管。法人企業の駐車場や至近の加盟店店舗に置く」(石川常務)。
次の25年へ新商品WT発足
 コンテナの〝出前〟サービスが可能な「コンテナトレーラー」も実証を終え、本格運用に向けた操作の安全性確保のための改善が進む。
 創業25周年の節目に際し、次の25年を見据えたプロジェクトも展開。10月後半にも、各ブロック長の推薦を受けた加盟店メンバーを加えた商品開発ワーキングチーム(WT)を発足する。
 「加盟店との距離をより縮めて情報共有を深め、次世代のトランクルームや文書保管、レンタル収納サービスといった将来の〝屋台骨〟となる新商品を開発していきたい」と石川常務。
 平成23年にスタートした3カ年計画で掲げるコンテナ稼働率向上を図る新商品と並行して、次の25年の押入れ産業を支える次世代商品の開発を進めていく。(水谷 周平)