【輸送経済(http://www.yuso.co.jp）】
　引っ越し見積もりも次世代へ――。日本通運（本社・東京、渡辺健二社長）は、家族向けなどの引っ越し見積もりにアップル社のタブレット端末「新しいｉＰａｄ」を導入。約６６０台を国内の営業拠点へ導入し、１１月から全国一斉に運用を開始する。
　顧客対応のスピードアップと事務作業の効率化が目的。見積もりにｉＰａｄを活用するケースは引っ越し業界で初めて。
　同社が開発した引っ越し専用のプログラムをｉＰａｄにインストール。見積もりを担当する「引越しプランナー」に携帯させる。
　従来見積書は手書きで作成していた。ｉＰａｄでは、家財量を入力するだけで自動的に必要な作業人数や車両、こん包資材に掛かる費用を算出。見積書を簡単に作成できる。
　作成した見積書は顧客のパソコンなどに送信できるほか、携帯型プリンターを使い、その場で印刷することも可能。パンフレットで行っていた引っ越し手順の説明も動画でできるという。（水谷　周平）