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第一貨物▼仙台東倉庫を再稼働 新築し面積2倍に 

2013年03月19日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 第一貨物(本社・山形市、武藤幸規社長)は仙台市若林区にある同社仙台東支店の敷地内に「仙台東倉庫」を新築し、1日稼働した。おととし3月の東日本大震災で被災し稼働を停止していた旧倉庫を建て替え、延べ床面積は2倍強に拡張。外部倉庫も集約した。
 仙台東支店の特積みターミナルと併設。「宮城県下で第一貨物の中核拠点として、特積みと3PL(サードパーティー・ロジスティクス)の融合・シナジー(相乗)効果創出を見込む」(武藤社長)。
特積みと3PLの融合図る
 所在地は仙台市若林区卸町2ノ2ノ6。鉄骨造り3階建てで、倉庫部分の延べ床面積は4570平方メートル。1階(2200平方メートル)・3階(2370平方メートル)が倉庫、2階が事務所や休憩室。床荷重は1平方メートル当たり1.5トン。大型トラック5台が接車でき、ドックレベラー(通過荷重6.0トン)が1基。
日本食妍が3階に入居
 ロープ式で昇降速度が速い荷役用エレベーター(積載荷重3.0トン、サイタ工業製)と、2パレット型の垂直搬送機(積載荷重2.5トン、不二輸送機工業製)を各1基設置。照明は全てLED(発光ダイオード)で従来比55%の節電効果が得られる。防犯対策として16台の監視カメラを備えた。
 「いま仙台は倉庫が不足していることもあり、引き合いは強い。倉庫があると、集荷が要らない分荷傷みのリスクが減らせ品質を高められる。特積みと組み合わせることで、顧客の物流最適を実現する」(安達英雄常務)。
 3階には「晩餐館焼肉のたれ」やから揚げ粉などを製造する日本食研が入居。日本食研の「東北物流センター」として同社ドライ商品の東北6県への配送拠店とする。食品向けということで、凍結防止、防虫、照明器具の破損防止にも気を配った。
 1日のしゅん工式に出席した日本食研の三井賢二執行役員東日本営業本部長は、「第一貨物さんとは平成13年からの関係。関東・東北でお付き合いがあり、なくてはならないパートナーだ。これまで以上に商品を販売し、第一さんの荷扱量拡大に貢献していきたい」と語った。(矢田 健一郎)