清水倉庫▼尾羽物流センター稼働、物効法認定でメリット 
2013年07月04日 【物流ウィークリーhttp://www.weekly-net.co.jp/】
太陽光発電パネルを設置
清水倉庫(齊藤春雄社長、静岡市清水区)では、物効法の認定を受けた「本社営業所尾羽物流センター」を稼働。荷捌きや流通加工業務を効率化させたほか、清水港から好アクセスの環境を生かして、他港に輸入されている原料を取り込み、トラック輸送網の合理化を図っている。
東名高速道路の清水ICから2km、清水コンテナターミナルからも2kmの好立地で、敷地面積は1万2164平方m。鉄骨造り3階建てで延べ床面積は1万800平方m。入出庫口の庇(ひさし)は14mと長く、大型トラックが縦付しても雨に濡れず積み下ろし作業ができる。
構内には5トンの貨物用エレベーター2基と1.5トンの垂直搬送機2基を設置。環境に配慮し屋内照明は全てLEDで、屋上には201.6kwの太陽光発電パネルを設置した。年間発電量は20万1600kwhを見込む。
新施設稼働により、横持ちの削減や流通加工業務を集約することで、二酸化炭素排出量(CO2)を年間1.8トン削減。また遠隔地の港から運び込んでいた貨物を近隣港に変更することで年間CO2排出量を149トン削減する。
物効法の認定を受けることは、市街化調整区域内で開発許可を受けられること以外にもメリットが多く、静岡県の「新規産業立地事業費補助金制度」と静岡市の「企業立地促進助成制度」の対象となり、土地の取得額などから算出し一定の助成金が支給される。
静倉協(望月薫会長)では、物効法認定を受けるための手続きに関する相談や、監督官庁との調整を行う体制を整備。同社も静倉協のサポートを受けながら、様々なインセンティブを活用し新施設を完成させた。